こんにちは!ゲームが趣味のセミマサです。
今回レビューするのはメタルギアサヴァイヴ。PSPlusのフリープレイに来ていたのでプレイしてみました。
Amazonレビュー3.6となんとも言えない評価であるものの、私がメタルギアシリーズ未体験というのもあり不満点はありますが結構楽しめました。このレビューは本編クリア後サブクラスを入手した段階で書いています。
どんなゲーム?
メタルギアシリーズのスピンオフ作品で、ジャンルはサバイバルアクション。
舞台は有害な霧で覆われたエリアが多数存在する異世界で敵もワンダラーというゾンビのような奴等です。
飢え・渇きを常に意識する必要があり、霧の中を探索する場合はエアタンク内の酸素残量にも注意を払う必要があるので結構シビア。
良かった点
絶望的な物資不足による序盤のサバイバル感
ゲーム開始直後は食料・水・資材など何もかもが足りないので異世界を探索して集めていく必要があります。この段階ではサバイバル感たっぷりです。
食料は「セーブして終了」をしてから再開することで拠点近くのヒツジがリスポーンするのでなんとかなりましたが問題は水。
「きれいな水」は早々に底を尽き「感染症」にかかるリスクはあるものの汚れた水をすする毎日。感染症になると定期的にプレイヤーが嘔吐して動きが止まるので戦闘中だとかなりヤバいです…。
ガジェットを駆使した防衛戦が面白い
「各種装置を起動する際に発生するエネルギーに敵が引き寄せられる」という名目で防衛戦が発生します。防衛対象めがけて多数のワンダラーが迫ってくるので結構ドキドキします。特に終盤の防衛戦は敵の数が半端ないです。
1waveで終わるあっさりしたものだけでなく3waveの長期戦もあります。ガジェットや銃等回数に限りのあるものをどこで使うかの判断も重要になってきます。
最初から最後まで強い味方!フェンス&槍
序盤からずっと活躍する戦法が金網フェンス&槍。槍での攻撃はフェンスを貫通するので引っかかっている敵を安全に始末できます。殲滅に時間がかかるのが唯一の難点でしょうか。
終盤になると金網を飛び越えてくる高機動の敵や遠距離からグレネードやマシンガンで狙撃してくる敵も登場するのでこれに頼りきりというわけにはいきません。しかし一部の強敵を除けば有効なので最後までフェンスの出番はなくならないのです。
後半は強力なガジェットで敵を一網打尽にすることもできる
序盤こそ槍でチクチクする地味な戦いが多くなりがちな本作ですが、後半になると「重機関銃」を乱射したり「グレネード」で敵の群れを吹き飛ばしたりと派手な戦いも可能になっていきます。そういう強力なガジェットは作成するために多くの資源が必要となり持ち運べる数も少なめなので考えなしに使いすぎると後に響きます。
楽したいならマルチにいけば資源ザックザク
シングルプレイオンリーだと不足しがちな素材もマルチプレイに行けば大量に入手できてしまいます。難易度EASYならLv10程度でも戦えなくはないので物資不足で萎えそうならばマルチにいってみるのもアリ。びっくりするくらい稼げるのでシビアなサバイバルをしたい場合はおすすめできません。
柔軟なステルス
メタルギアといえばステルスのイメージが強かったのですが本作はステルスがマストではありません。
時間経過で酸素を消費する霧の中が探索のメインとなる関係上常にステルス移動していると酸素が足りなくなります。廃墟内などの逃げ場のない狭い場所では慎重に進み開けたエリアではダッシュで駆け抜けるなど場面に応じた判断ができるのは面白い点でした。
不満点
中盤以降はサバイバル感が薄れる
シナリオが進行すると野菜の栽培・動物の飼育・貯水タンクの設置等でどんどん生活が安定してきます。水にかなり悩まされただけあって「きれいな水」を作れるようになった時はテンションが上がりました。
ゲーム的には楽になるので嬉しいのですがサバイバルというより拠点運営ゲーになってしまいます。これはこれで面白いですけどね。
シングルプレイがお使いになりがち
基本的に「指定された場所に行って何かする」の繰り返しになるので単調な印象です。シングルプレイを進めると新しい機能がアンロックされていくので進める意味は大いにあるのですが……。
マップの仕様上いっきに遠くまでいくと迷いやすい
このゲームのマップは探索中にリアルタイムで更新されるわけではありません。探索を終えて拠点に帰った際に、通った場所がまとめてマッピングされるようになっています。
主な探索場所である霧のかかったエリアはマッピング済みでない場合目印となるマーカーの設置ができず目的地の位置を確認することもできません。未探索エリアの奥深くまで行くと迷ってピンチになる可能性があります。
私はよく迷いました。
動きの幅を広げるサブクラスの入手が遅すぎる
個性的なスキルを持ったサブクラスが4種存在するのですが入手が本編クリア後のとある探索を終えてからになります。
特に「周囲の素材をまとめて回収する」・「敵の視覚による検知を防ぐ」・「自キャラのたてる足音を軽減する」スキルを持ったクラス「スカウト」を使うと探索がグッと楽になるのでもうちょっと早く解禁してほしかったです。
拘束攻撃が厄介
周囲に複数の敵がいる状態で拘束されるとタコ殴りされて一気に大ピンチになる他、単純に移動を妨害されるので嫌らしいです。敵の集団をダッシュで振り切ろうとしたときに掴まれると思わず声が出そうになります。
地面に寝そべっていて近づくと足をつかんでくる待ち伏せタイプの敵も厄介ですが、特に邪魔なのが森林エリアで草に擬態している敵ですね。周囲にうまく溶け込んでいるのでダッシュ中に引っかけられることが多かったです。
凶悪な状態異常がある
このゲームはサバイバルゲーだけあって状態異常の治療にも時間がかかります。交戦中に治すのは難しいですがその割に発症率が高いような…。
特に危険なのはHPの自動回復が止まる「出血」。本作の主なHP回復手段が静止時の自動回復なのでそれが止まるのは致命的です。受けた回数は少ないものの移動性能が深刻なレベルで低下する足の「捻挫」も非常に危険。
これらの状態異常は敵の攻撃を受けた際に発症するのでHPごく僅かかつ「出血」といった状態になりがちなのが厄介なところです。
おわりに
不満点のほうが多くなってしまったもののシビアなバランスということで納得できるレベルです。
序盤の物資不足からくるサバイバル感はなかなかのものですし防衛戦は忙しいですが面白いです。気になった方はぜひプレイしてみてくださいね。